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【犬 14歳】体力低下から認知症まで、年齢に合わせた対策を解説

犬が14歳を迎えたら考えたいケアと暮らし方

犬の14歳は、犬種や個体差によりますが、人間で言えば70歳を超えるシニア期にあたります。この年齢になると、体力の低下や健康上の変化が顕著になり、飼い主としても日々のケアや生活環境に配慮する必要が出てきます。しかし、正しいケアを行えば、14歳でも犬はまだまだ元気に、そして楽しく暮らすことができます。本記事では、14歳の犬に必要なケアや生活の工夫、健康維持のポイントについて詳しく解説します。

14歳の犬に見られる変化

体力や活動量の低下

14歳になると、若い頃に比べて活動量が減り、散歩の距離が短くなることがあります。また、筋力が落ちることで走ったり跳んだりする動作が減少します。これらは自然な老化の一環であり、無理に運動を強いるのではなく、犬のペースに合わせた活動が大切です。

視覚や聴覚の衰え

年齢とともに視力や聴力が低下する犬も多いです。視覚の衰えにより、家具の配置が変わるとぶつかることが増えるかもしれません。また、聴覚が弱くなると飼い主の呼びかけに気づきにくくなることがあります。

食欲や体重の変化

消化能力や代謝が低下するため、食欲が減ったり、体重が減少することがあります。一方で、運動量が減ったことで太りやすくなる場合もあるため、食事管理がますます重要です。

被毛や皮膚の状態

被毛が薄くなったり、乾燥やフケが増えることがあります。これは皮膚の油分が減少するためであり、適切なシャンプーやブラッシングでケアをしてあげましょう。

行動の変化

シニア期の犬は、一日のほとんどを寝て過ごすようになります。夜中に起きて鳴く、昼夜逆転する、分離不安が強くなるなど、行動面でも変化が見られることがあります。

14歳の犬に必要なケア

食事の見直し

老犬の健康を支えるために、消化しやすく栄養バランスの良いフードを選びましょう。老犬用のフードはカロリーや脂肪分が控えめで、関節を守る成分(グルコサミンやコンドロイチン)や腸内環境を整える成分が含まれています。また、食欲が落ちてきた場合は、ウェットフードを混ぜる、温めるなど工夫をしてみてください。

適度な運動

散歩の時間や距離を短めに設定し、犬のペースに合わせた運動を心がけましょう。激しい運動は避け、平らで安全な場所でゆっくり歩くことが大切です。また、関節に負担をかけないように床に滑り止めを敷く、階段の上り下りを補助するなどの工夫も必要です。

定期的な健康診断

老犬になると病気のリスクが高まるため、年に2回程度の健康診断を受けることをおすすめします。特に、心臓や腎臓、肝臓の状態、関節の健康状態をチェックしてもらうことが大切です。早期発見が、治療やケアをスムーズに進める鍵となります。

住環境の整備

14歳の犬は、視力や聴力の低下により環境の変化に敏感になるため、家具の配置をできるだけ固定しておくことが大切です。また、寝床は柔らかく温かい素材を使ったものを用意し、犬が快適に休める場所を作りましょう。寒い季節には毛布やヒーターを用意し、快適な温度を保つことも重要です。

皮膚や被毛のケア

老犬になると皮膚が乾燥しやすくなるため、保湿効果のあるシャンプーやブラッシングを取り入れて皮膚の健康を保ちましょう。また、耳や歯のケアも忘れず行い、感染症を防ぐようにします。

14歳の犬との過ごし方

犬のペースを尊重する

若い頃のような活発さを期待せず、犬が心地よいと感じるペースで日々を過ごしましょう。無理に遊びや散歩をさせるよりも、犬が好きな場所でリラックスできる時間を増やしてあげることが大切です。

コミュニケーションを大切に

視力や聴力が衰えた犬に対しては、タッチコミュニケーション(体に優しく触れる)やアイコンタクトを活用すると良いでしょう。静かな声で優しく話しかけることで、犬の安心感を高めることができます。

心のケア

老犬にとって、飼い主との信頼関係や安心感は何よりも大切です。たくさん触れ合い、愛情を伝えることで、犬が安心して過ごせる環境を作りましょう。

環境の刺激を取り入れる

年齢に関係なく、犬は好奇心旺盛な動物です。新しいおもちゃや簡単な知育玩具を使って、心に刺激を与えることも健康維持に役立ちます。

よくあるシニア犬の健康トラブル

関節炎や筋力低下

関節炎はシニア犬によく見られるトラブルのひとつです。関節に負担をかけないように、適度な運動と体重管理を心がけましょう。また、獣医師に相談してサプリメントや適切な治療を検討することも大切です。

内臓疾患

腎臓病や肝臓病、心臓病などの内臓疾患は老犬に多く見られます。これらの病気は早期発見が重要であり、定期的な健康診断を欠かさないようにしましょう。

認知症

犬にも認知症が見られることがあります。昼夜逆転や徘徊、混乱した行動が増えた場合、獣医師に相談して適切なケアを行いましょう。

まとめ

14歳の犬はシニア期の中でも特に手厚いケアが求められる年齢ですが、その分、飼い主との絆がより深まる時期でもあります。愛犬のペースに寄り添い、健康を支えながら穏やかな日々を送ることで、犬と飼い主の双方が幸せな時間を過ごせるでしょう。何よりも愛情を持って接し、犬が安心して楽しく暮らせる環境を整えてあげることが、飼い主の最大の役割です。

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