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【犬 8種混合ワクチン】愛犬の健康を守るために知るべき基礎知識

犬の8種混合ワクチンとは?愛犬の健康を守るための基礎知識

犬の健康を維持するために欠かせないのが予防接種です。その中でも「8種混合ワクチン」は、多くの飼い主にとって馴染み深い予防接種の一つではないでしょうか。このワクチンは、犬が感染しやすい8つの病気を一度に予防できる便利なものです。本記事では、8種混合ワクチンの特徴や予防できる病気、接種のタイミング、注意点などを詳しく解説します。

8種混合ワクチンで予防できる病気

  1. ジステンパー
    犬ジステンパーウイルスが引き起こす感染症で、高熱、鼻水、咳、嘔吐、下痢、神経症状など多様な症状を引き起こします。治療が難しく、死亡率が高い恐ろしい病気です。
  2. 犬アデノウイルス1型(犬伝染性肝炎)
    肝臓を侵す病気で、発熱、嘔吐、黄疸、腹痛が見られます。重症化すると命に関わることがあります。
  3. 犬アデノウイルス2型(ケンネルコフ)
    気管支炎や肺炎を引き起こす病気で、咳が主な症状です。ケンネルコフは複数の病原体による総称ですが、このワクチンで一部を予防できます。
  4. 犬パルボウイルス感染症
    激しい嘔吐と血便を特徴とする非常に感染力の強い病気です。子犬にとっては特に致死率が高く、早期の予防が重要です。
  5. 犬パラインフルエンザウイルス
    呼吸器系に影響を及ぼすウイルスで、ケンネルコフの原因の一つです。咳や鼻水、発熱が主な症状です。
  6. レプトスピラ症(カニコーラ型・イクテロヘモラジー型)
    細菌が原因で、人にも感染する人獣共通感染症です。発熱、嘔吐、下痢、腎臓や肝臓へのダメージが見られ、重症化すると命に関わります。
  7. 狂犬病(オプションとして含まれる場合も)
    一部の8種混合ワクチンには狂犬病の予防が含まれることがあります。狂犬病は致死率がほぼ100%の病気で、人にも感染するため、法律で予防接種が義務付けられています。

8種混合ワクチンの接種スケジュール

愛犬を病気から守るためには、適切なタイミングでワクチンを接種することが重要です。

  1. 初回接種
    子犬は、生後6~8週齢で最初のワクチン接種を行います。母犬から受け継いだ免疫(移行抗体)が減少し始めるこの時期にワクチンを打つことで、効果的に免疫を獲得できます。
  2. 追加接種
    その後、3~4週間間隔で追加接種を行い、生後12~16週齢までに2~3回接種します。
  3. 年次接種
    初年度の接種が完了した後は、1年に1回の追加接種を行います。ただし、ワクチンの種類やメーカーによっては、3年に1回の接種で済むものもありますので、獣医師と相談して適切なスケジュールを決めましょう。

8種混合ワクチンの費用

ワクチン接種の費用は、動物病院や地域によって異なりますが、1回あたり5,000~10,000円程度が相場です。また、初回接種では診察料が別途かかることが多いので、事前に確認しておくと良いでしょう。

ワクチン接種の注意点

  1. 接種前の健康状態を確認
    体調が悪いときにワクチンを接種すると、副反応が出やすくなるため、健康な状態で接種を行うことが重要です。下痢や嘔吐、発熱がある場合は接種を延期する必要があります。
  2. 副反応に注意
    ワクチン接種後、注射部位の腫れや倦怠感、アレルギー反応が現れる場合があります。接種後はしばらく愛犬の様子を観察し、異常があればすぐに動物病院に連絡してください。
  3. 接種後の安静
    ワクチン接種後は、免疫が安定するまで激しい運動やストレスの多い状況を避け、愛犬が安静に過ごせる環境を整えましょう。
  4. 接種記録を管理
    次回の接種時期を忘れないよう、獣医師からもらった接種記録を大切に保管してください。ペット保険を利用している場合、接種記録が必要になることもあります。

8種混合ワクチンのメリットとデメリット

メリット

  • 一度の接種で複数の病気を予防できるため、愛犬の健康を効率的に守れる。
  • 病気の蔓延を防ぐことで、地域全体のペットの健康にも寄与する。
  • 重篤な病気を防ぐことで、治療費の負担を減らすことができる。

デメリット

  • 接種費用がかかる。
  • 稀に副反応が起きる可能性がある。
  • 接種後の免疫獲得まで時間がかかるため、短期間での効果を期待できない場合もある。

8種混合ワクチンはすべての犬に必要?

8種混合ワクチンが必要かどうかは、愛犬の生活環境やリスクに応じて異なります。例えば、レプトスピラ症のリスクが低い地域では、6種混合ワクチンが推奨される場合もあります。獣医師と相談し、愛犬に最適な予防プランを立てることが大切です。

まとめ

8種混合ワクチンは、犬が感染しやすい8つの病気を予防できる重要な予防接種です。適切なスケジュールで接種を行うことで、愛犬の健康を守り、病気のリスクを最小限に抑えることができます。副反応や接種のタイミングについて心配なことがあれば、獣医師に相談し、安心してワクチンを受けさせてあげましょう。愛犬の健康を守るために、ワクチン接種は欠かせないケアの一つです。

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