【猫の持ち方】正しい抱っこの仕方と猫に嫌がられないコツ
猫を抱っこしようとしたら、**「嫌がって逃げる」「暴れる」「鳴いて抗議する」**なんて経験はありませんか?猫の持ち方にはコツがあり、間違った方法で抱っこすると、猫にストレスを与えてしまうこともあります。
猫を安全に、そして快適に持ち上げるためには、猫の体の構造を理解し、正しい持ち方を実践することが大切です。この記事では、猫がリラックスできる抱っこの方法、嫌がられないコツ、注意点について詳しく解説します。
猫を持ち上げる前のポイント
猫を持ち上げる前に、以下の点を意識しましょう。
- 猫の機嫌をチェックする
- 猫がリラックスしているかを確認(耳が前を向いている、しっぽが穏やかに動いている)
- 機嫌が悪そうなときは無理に抱っこしない
- いきなり掴まない
- 猫は急に掴まれると驚いてしまう
- まずは優しく声をかけながら、体にそっと手を添える
- 落ち着いた環境で抱っこする
- 周囲が騒がしいと猫が警戒しやすい
- 静かな場所でゆっくりと持ち上げる
基本の猫の持ち方
猫にとってストレスが少なく、安全に抱っこするための方法を紹介します。
1. お腹とお尻をしっかり支える持ち方(基本の抱っこ)
✅ 適したシチュエーション:普段の抱っこ、短時間の移動
手順
- 片手で猫の胸(前足の下あたり)を支える
- もう片方の手で猫のお尻をしっかり支える
- ゆっくり持ち上げて、胸に密着させる
この方法は猫にとって安定感があり、比較的リラックスしやすい持ち方です。
2. 抱っこが苦手な猫向けの持ち方(脇抱えスタイル)
✅ 適したシチュエーション:抱っこを嫌がる猫、短時間の持ち運び
手順
- 片手を猫の脇の下に入れて、軽く持ち上げる
- もう片方の手でお尻を支え、体を安定させる
- 猫の足が床につかない程度に、低めに持ち上げる
この方法なら、抱っこを嫌がる猫でも短時間なら耐えてくれることが多いです。
3. 獣医さんが行う「スクラフグリップ」(応急時向け)
✅ 適したシチュエーション:病院での診察、緊急時に猫を制止する場合
手順
- 猫の首の後ろの皮(スクラフ)を優しくつかむ
- もう片方の手でお尻を支え、持ち上げる
スクラフグリップは、母猫が子猫を運ぶときの方法ですが、大人の猫に対して行うとストレスを感じることもあります。普段の抱っこには適していませんが、緊急時にどうしても猫を制止しなければならないときに役立つ持ち方です。
猫が嫌がるNGな持ち方
猫にとって不快に感じる持ち方をすると、嫌がるだけでなく、飼い主への信頼を失う可能性もあります。以下の持ち方は避けるようにしましょう。
❌ 前足だけを持って持ち上げる
- 肩や関節に負担がかかる
- 猫がパニックになって暴れやすい
❌ お腹を下向きにして持ち上げる(逆さ抱き)
- 猫にとって非常に不安定な姿勢になる
- 落ち着かないため、暴れやすくなる
❌ 無理に高く持ち上げる
- 高い位置に持ち上げられると恐怖を感じる猫が多い
- 落ちたときに怪我の原因になる
猫を持ち上げるときの注意点
猫の持ち方に気をつけるだけでなく、以下のポイントも意識するとより安全です。
- 無理に長時間抱っこしない
- 猫は基本的に抱っこが好きではない動物
- 短時間で離してあげるとストレスを軽減できる
- 猫の嫌がるサインを見逃さない
- しっぽをバタバタさせる
- 耳を後ろに倒す
- 体を硬直させる
- 爪で引っかかれないように注意する
- 無理に抱っこすると、猫が嫌がって引っかくことがある
- もし爪を立てられそうになったら、すぐに手を離してあげる
猫が抱っこを好きになるコツ
猫の性格によっては、抱っこが大好きな子もいれば、まったく受け付けない子もいます。しかし、少しずつ慣れさせることで、ある程度の抱っこはできるようになります。
✅ 1日1回、短時間の抱っこを習慣にする
✅ 抱っこの後にご褒美をあげる(おやつや撫でる時間を増やす)
✅ 猫がリラックスしているときに抱っこを試す(食後や寝る前が狙い目)
まとめ
猫の持ち方にはコツがあり、間違った抱っこをすると嫌がられる原因になります。猫がリラックスできる持ち方をマスターし、安全に抱っこできるようになりましょう。
✅ 猫に優しい持ち方
- お腹とお尻を支えて安定させる
- 抱っこが苦手な猫は脇抱えスタイル
- 緊急時のみスクラフグリップを活用
❌ 避けるべき持ち方
- 前足だけを持ち上げる
- 逆さにする
- 無理に長時間抱っこする
猫が嫌がらない抱っこをすることで、信頼関係も深まります。無理せず、少しずつ猫が安心できる持ち方を試してみましょう!