【猫とチーズ】与えても大丈夫？安全な種類と注意点を徹底解説
チーズは風味豊かで栄養価が高く、多くの人が好む食品の一つです。猫がチーズの匂いに興味を持ち、「食べたそうにしているけど、与えてもいいの？」と悩んだことのある飼い主さんも多いのではないでしょうか？
結論から言うと、猫にチーズを与えることは可能ですが、いくつかの注意点があります。特に、種類によっては消化に悪影響を与えることもあるため、慎重に選ぶ必要があります。本記事では、猫にチーズを与える際のメリットとリスク、安全なチーズの種類や適量について詳しく解説します。
猫にチーズを与えてもいいの？
猫は本来、肉食動物であり、乳製品を消化するのが苦手な動物です。そのため、チーズを与えても問題のない猫もいれば、体質的に合わずに下痢や消化不良を起こす猫もいます。
まずは、猫にチーズを与えることのメリットとデメリットを整理してみましょう。
【メリット】猫にとってのチーズの栄養価
チーズには以下のような栄養素が含まれています。
- タンパク質：筋肉や皮膚の健康維持に役立つ
- カルシウム：骨や歯を丈夫にする
- ビタミンB群：エネルギー代謝を助ける
特に、成長期の子猫や、老猫の栄養補助として少量のチーズを与えることは、一部の栄養補給として役立つこともあります。
【デメリット】猫にチーズを与えるリスク
一方で、チーズには猫にとって問題となる要素も含まれています。
- 乳糖不耐症の猫には消化不良を引き起こす
- 多くの猫は乳糖不耐症であり、チーズに含まれる乳糖を消化するのが難しい。
- 乳糖を分解できないと、下痢や嘔吐を引き起こす可能性がある。
- 塩分が多い
- 市販のチーズは人間用に作られており、塩分が高いため、腎臓に負担をかける可能性がある。
- 塩分の過剰摂取は、高血圧や腎臓病のリスクを高める。
- 脂質が多く肥満の原因になる
- チーズは脂質が多く、食べ過ぎると肥満の原因になる。
- 肥満になると糖尿病や関節の問題が発生しやすくなる。
- 香辛料や添加物が含まれていることがある
- 一部のチーズにはガーリックやオニオンパウダーなどが含まれており、猫にとっては危険な成分。
- 人間用のプロセスチーズやスモークチーズは、添加物が多いため避けるべき。
猫に安全なチーズの種類
では、猫に与えても比較的安全なチーズの種類はどのようなものがあるのでしょうか？
【OK】猫に与えても比較的安全なチーズ
✅ モッツァレラチーズ（無塩）
✅ カッテージチーズ（乳糖が少なく、低脂肪で消化しやすい）
✅ リコッタチーズ（比較的乳糖が少なく、栄養価が高い）
✅ ペット用チーズ（猫向けに作られた低乳糖・低塩分のもの）
これらのチーズは、乳糖の含有量が少なく、脂肪分も比較的控えめなため、少量であれば猫に与えても問題が少ないとされています。
【NG】猫に与えてはいけないチーズ
❌ プロセスチーズ（塩分・添加物が多い）
❌ スモークチーズ（香辛料や塩分が多い）
❌ 青カビ系のチーズ（ブルーチーズ・ゴルゴンゾーラ）（カビの成分が猫に有害）
❌ ナチュラルチーズ（フェタチーズ・パルメザンチーズなど）（塩分が高い）
特に、青カビチーズは猫にとって危険な成分を含んでいるため、絶対に避けるようにしましょう。
猫にチーズを与える適量とは？
猫にチーズを与える場合、「ほんの少量」が基本です。
- 小型猫（3kg以下）：2〜3g程度（小指の先ほどの量）
- 中型猫（3〜5kg）：5g程度（小さじ1杯くらい）
- 大型猫（5kg以上）：5〜8g程度（小さじ1〜1.5杯くらい）
チーズは嗜好性が高いため、与えすぎると食事のバランスが崩れ、塩分・脂肪の摂取量が増えてしまうため注意しましょう。
チーズを与える際の注意点
- 初めて与える場合は少量から試す
- アレルギー反応がないか様子を観察する（下痢・嘔吐がないかチェック）。
- 普段の食事バランスを考える
- チーズはあくまで「おやつ」なので、メインの食事に影響しないようにする。
- チーズを与えた後は水分補給を忘れずに
- 塩分を排出するためにも、水をしっかり飲ませることが重要。
まとめ
猫にチーズを与えることは可能ですが、乳糖・塩分・脂肪分の問題があるため、与えすぎには注意が必要です。
✅ 猫に比較的安全なチーズ
- 無塩モッツァレラチーズ
- カッテージチーズ
- リコッタチーズ
- ペット用チーズ
❌ 猫に与えてはいけないチーズ
- プロセスチーズ（塩分・添加物が多い）
- スモークチーズ（香辛料が含まれる）
- ブルーチーズ（カビの成分が危険）
- パルメザンチーズ（塩分が高い）
もし猫がチーズを欲しがる場合は、安全な種類のチーズを少量だけ与えるようにしましょう。猫の健康を第一に考え、バランスの良い食事管理を心がけることが大切です。
