【犬の血統書と名前】血統書の仕組みと名前の決め方を詳しく解説
犬を迎える際、「血統書付き」と聞くことがありますが、血統書にはどのような情報が記載されているのでしょうか？また、血統書に記載される名前には特別なルールがあることをご存じですか？
血統書は、純血種の犬がどのような血筋を持っているのかを証明する大切な書類です。今回は、血統書の仕組みと、その中に記載される犬の名前の決まりについて詳しく解説します。
犬の血統書とは？
血統書とは、犬が純血種であることを証明する公式な書類のことです。血統書には、犬の親や祖先の情報が記載されており、血統の管理やブリーディングにおいて重要な役割を果たします。
血統書を発行する団体として、日本では ジャパンケネルクラブ（JKC） が最も一般的で、世界的には FCI（国際畜犬連盟） や AKC（アメリカンケネルクラブ） なども有名です。
血統書に記載される情報
血統書には、以下のような情報が記載されます。
- 犬の登録名（血統書名）
- 犬の品種（例：ゴールデンレトリーバー、フレンチブルドッグなど）
- 犬の毛色
- 犬の生年月日
- 性別
- マイクロチップ番号（任意）
- 親犬（父・母）の名前と血統情報
- 祖先犬（3〜4世代前まで）の血統情報
- 登録番号（個体識別番号）
- 繁殖者（ブリーダー）の情報
血統書は、純血種の犬が正しい血統を受け継いでいることを示す重要な証明書であり、ドッグショーへの参加資格や繁殖計画を立てる際にも役立ちます。
血統書に記載される犬の名前の決まり
血統書には、「犬の登録名（血統書名）」が記載されます。この名前にはいくつかのルールがあり、通常のペットとしての名前（コールネーム）とは異なることがほとんどです。
血統書名とコールネームの違い
コールネーム：普段飼い主が呼ぶ名前（例：ポチ、モモ、レオ）
血統書名：正式な登録名（例：Sunshine Golden Leo、Blue Moon Sakura）
血統書名は、ブリーダーが決めることが一般的であり、以下のようなルールが適用されることが多いです。
血統書名のルール
- 犬舎名（ケネル名）が入る
- ブリーダーが登録している犬舎（Kennel）の名前を含める必要がある場合が多い。
- 例：Happy Paws Sunny（「Happy Paws」が犬舎名）
- 同じ犬舎の他の犬と被らない名前をつける
- その犬舎で過去に登録された犬と同じ名前を使えないことがある。
- 特定のアルファベットで始めるルールがある場合も
- 兄弟犬が同じ頭文字を持つ名前を付ける場合もある。
- 例：Aから始まる兄弟犬 → Apollo、Aurora、Ace
- 英語やフランス語など、特定の言語が使われることが多い
- 例：Blue Moon Sakura（青い月の桜）
- 海外の血統を持つ犬では、その国の言葉を使うこともある。
- 文字数の制限がある
- 一部の団体では、血統書名の長さに制限がある場合がある。
- 所有者が変更しても名前は変えられない
- 一度登録された血統書名は、原則として変更できない。
血統書の取得方法
血統書は、ブリーダーが子犬を繁殖させた際に、血統書発行団体に申請して取得します。血統書付きの犬を迎えたい場合は、信頼できるブリーダーや認定されたペットショップを通じて購入することが一般的です。
血統書を取得する流れは以下のようになります。
- ブリーダーが子犬を繁殖し、血統書を申請
- 犬の血統が確認され、正式な血統書が発行される
- 子犬の飼い主が決まり、血統書が渡される（または後日郵送される）
血統書がない場合でも、純血種の犬であることに変わりはありませんが、公式な証明ができないため、ドッグショーや繁殖目的では不利になることがあります。
血統書付きの犬を飼うメリットと注意点
メリット
✅ 血統が保証されている
✅ 遺伝性疾患のリスクを事前に確認できる
✅ ドッグショーや競技会に参加できる
✅ ブリーディングの際に適切な血統管理ができる
注意点
⚠️ 血統書がある＝健康とは限らない
⚠️ 価格が高くなる傾向がある
⚠️ 繁殖目的でない場合、血統書の有無は必須ではない
まとめ
血統書は、純血種の犬の血統を証明する重要な書類です。血統書には、犬の正式な名前（血統書名）が記載され、通常のペットとしての名前（コールネーム）とは異なります。
血統書名には、犬舎名が含まれることが多く、特定のルールに従って決められます。血統書付きの犬を迎える場合は、信頼できるブリーダーを選び、遺伝的な健康リスクなども事前に確認することが大切です。
血統書の有無にかかわらず、大切なのは愛犬が健康で幸せに過ごせること。愛犬の血統を理解しながら、楽しい毎日を過ごしていきましょう！
