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【犬 マイクロチップ】安心のために知っておくべきポイント5選

犬とマイクロチップ:安心のために知っておきたいこと

犬の飼い主にとって、大切な愛犬が迷子になることは最も避けたい事態の一つです。そのような万が一の事態に備える手段として「マイクロチップ」の装着が注目されています。マイクロチップは、犬の身元を証明するための小さな電子機器で、ペットが迷子になったときの早期発見や帰還をサポートする役割を果たします。今回は、マイクロチップの仕組みやメリット、導入の流れ、そして注意点について詳しく解説します。

マイクロチップとは?

マイクロチップは、米粒程度の小さな電子チップで、犬の個体情報を記録するためのデバイスです。このチップは、専用の注射器を使って犬の皮下に埋め込まれます。一度埋め込むと、体内で固定されて自然に排出されることはありません。マイクロチップには、15桁の固有の識別番号が記録されており、動物病院や保健所に設置されているスキャナーで読み取ることができます。

マイクロチップの記録情報

マイクロチップそのものには、以下のような情報が含まれています。

  • 識別番号(15桁のコード)
  • 飼い主の名前、住所、連絡先(これらの情報はデータベースに登録されます)

マイクロチップ自体にGPS機能はありませんが、識別番号を基にデータベースから飼い主情報を検索することで、迷子になった犬を速やかに飼い主のもとに返すことが可能になります。

マイクロチップを導入するメリット

1. 迷子や盗難時に役立つ

マイクロチップを装着している犬が迷子になった場合、保健所や動物病院でスキャンされることで、すぐに飼い主情報を特定できます。迷子札や首輪が外れてしまった場合でも、体内に埋め込まれているマイクロチップは失われる心配がありません。

2. 犬の身元証明として役立つ

万が一、犬が他人に拾われたり、盗難に遭ったりした場合でも、マイクロチップが装着されていれば確実に飼い主であることを証明できます。

3. 法律上の義務化に対応

日本では2022年6月以降、犬や猫にマイクロチップを装着することが法律で義務付けられました(特定の条件下を除く)。これにより、迷子のペットが適切な管理下に戻る機会が増え、ペットの保護が強化されています。

4. 災害時に有効

地震や台風などの自然災害時、犬が飼い主から離れてしまうケースもあります。こうした状況でも、マイクロチップがあると迅速に再会する可能性が高まります。

5. 国外への旅行にも対応

ペットを国外に連れて行く際、多くの国でマイクロチップが装着されていることが入国条件となっています。旅行や移住を検討している場合、マイクロチップは必須といえるでしょう。

マイクロチップの装着方法と手順

マイクロチップの装着は、動物病院で行うのが一般的です。以下の手順で進められます。

1. 動物病院で相談

まず、かかりつけの動物病院でマイクロチップ装着について相談します。犬の体調や年齢に問題がないかを確認してから装着を進めます。

2. 装着の実施

マイクロチップは、専用の注射器を使って肩甲骨の間(背中付近)の皮下に埋め込まれます。通常、痛みは軽度で、麻酔を必要としない場合がほとんどです。装着は数分で完了します。

3. データの登録

装着後は、飼い主の情報をデータベースに登録する必要があります。この情報登録が完了しないと、マイクロチップの機能を十分に活用できません。登録は病院で代行してくれる場合もありますが、自分で登録サイトを通じて手続きするケースもあります。

4. 登録内容の確認と更新

登録後、飼い主情報が正確かどうかを確認しましょう。引っ越しや電話番号の変更があった場合は、速やかに情報を更新する必要があります。

マイクロチップに関する注意点

1. GPS機能はない

マイクロチップにはGPS機能がないため、リアルタイムで犬の居場所を追跡することはできません。そのため、迷子札や首輪などの併用が推奨されます。

2. 装着後のアフターケア

装着後、傷口が化膿したり炎症を起こしたりする可能性は非常に低いですが、数日間は装着部位を確認し、異常がないか観察しましょう。

3. データベースへの登録漏れ

マイクロチップを装着しても、データベースに正確な情報が登録されていない場合、役立てることができません。登録が確実に行われたことを確認しましょう。

4. 装着が困難な場合も

極端に小さい犬や体調に問題がある犬には、マイクロチップ装着が難しい場合もあります。獣医師と相談しながら判断することが大切です。

マイクロチップ以外の補助的対策

マイクロチップは重要な対策ですが、それだけでは十分とは言えません。他の補助的な方法を併用することで、より確実に愛犬を守ることができます。

1. 迷子札の装着

首輪に迷子札をつけ、名前や連絡先を記載しておくと、万が一の場合に第三者がすぐに飼い主に連絡を取ることができます。

2. GPSトラッカーの利用

リアルタイムで犬の位置を把握したい場合、首輪に装着できるGPSトラッカーを利用すると安心です。

3. 定期的な健康管理

マイクロチップを装着した犬が健康であることも重要です。定期的な健康診断やワクチン接種を欠かさないようにしましょう。

まとめ

マイクロチップは、犬の安全と飼い主の安心を守るための重要なツールです。迷子や盗難、災害時のリスクを軽減し、犬と飼い主が再会する可能性を高めます。装着自体は短時間で済み、犬への負担も少ないため、多くの飼い主にとって実施する価値のある対策といえるでしょう。

ただし、マイクロチップにはGPS機能がないことや、登録情報の更新が必要な点には注意が必要です。迷子札やGPSトラッカーなどの他の手段と併用することで、より安全に愛犬を守ることができます。愛犬との幸せな日々を安心して過ごすために、マイクロチップの導入を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

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