【犬がトイレで寝るのはなぜ?】原因と改善策を徹底解説
犬がトイレの上やトイレの近くで寝ているのを見て、「え、なんでそこで寝るの?」と驚いたことはありませんか?飼い主としては、「トイレは寝る場所じゃないのに…」「汚れないの?」と心配になるものです。しかし、犬にとっては理由があってトイレで寝ている可能性があります。
この記事では、犬がトイレで寝る理由や、その行動を改善する方法について詳しく解説します。
犬がトイレで寝る理由
犬がトイレの上やその近くで寝るのには、いくつかの理由があります。まずは、その行動の原因を探ってみましょう。
1. トイレが安心できる場所だから
犬は本能的に「自分のニオイがする場所」に安心感を覚える傾向があります。トイレは排泄のたびに犬自身のニオイがつくため、落ち着ける場所と感じている可能性があります。
特に、新しい環境に来たばかりの犬や、引っ越し直後などは、慣れない場所に不安を感じ、安心できるトイレの上で寝ることがあります。
2. トイレの場所が静かで落ち着ける
犬は、人の出入りが少なく、静かな場所を寝床として選ぶことがあります。もし、トイレが部屋の隅や静かな場所に設置されている場合、犬にとってはちょうどいい寝場所になってしまうこともあります。
3. トイレシートの感触が気持ちいい
トイレシートはふわふわしていて、ひんやりした感触のものもあります。そのため、特に暑い時期や柔らかい素材を好む犬にとっては、寝るのにちょうどいいマットのように感じている可能性があります。
4. 寝床よりもトイレの方が快適と感じている
犬がトイレで寝るという行動は、「今の寝床よりも快適」と感じている可能性もあります。例えば、
- ベッドが小さすぎる
- クッションが固すぎる
- 夏場でベッドが暑く感じる
こうした理由で、トイレの方が居心地がいいと感じてしまい、そこで寝るようになってしまうことがあります。
5. ハウスやベッドとトイレの配置が近すぎる
特にケージ内にトイレを設置している場合、スペースの関係で寝る場所がトイレと近くなりすぎている可能性があります。小型犬の場合、ケージの端にいるつもりがトイレの上に寝てしまっていることも。
6. トイレトレーニングの習慣が原因
子犬の頃に「トイレシートの上でじっと待つ」トレーニングをしたことがある犬は、その名残でトイレの上にいることが良いことだと思っている可能性があります。
犬がトイレで寝ることの問題点
犬がトイレで寝ていると、いくつかの問題が発生することがあります。
1. 衛生面の問題
トイレは排泄をする場所なので、寝床にするのはあまり清潔とは言えません。特に、寝ている間におしっこを踏んでしまったり、毛についたりする可能性があります。
2. トイレの認識が変わってしまう
トイレで寝る習慣がついてしまうと、「トイレ=寝る場所」と思い込み、本来の目的(排泄)で使わなくなることがあります。その結果、トイレの失敗が増えてしまう可能性もあります。
3. 快適な寝床を提供できていない可能性
犬がトイレで寝るということは、「今の寝床が快適でない」というサインかもしれません。もしベッドが気に入らない場合、犬に合った寝床を見直す必要があります。
犬がトイレで寝るのを防ぐ方法
犬がトイレで寝ないようにするには、寝床の環境を見直したり、トイレの配置を工夫することが重要です。
1. 寝床をより快適にする
犬が快適に眠れる環境を作ってあげることで、トイレではなく寝床で休むようになります。
- 適切なサイズのベッドを用意する(犬がゆったり寝られるサイズ)
- 夏は涼しい素材、冬は暖かい素材のベッドを選ぶ
- ふかふかの毛布やクッションを置く
特に、今のベッドが気に入らない場合は、新しいベッドに変えるだけで改善することもあります。
2. トイレの場所を移動する
トイレが寝やすい場所にある場合、寝床とトイレを明確に分けることで、トイレで寝る行動を防げることがあります。
- トイレを静かすぎる場所に設置しない
- 犬が寝やすいスペースを作り、トイレとは分ける
- ケージの中のトイレとベッドの距離をしっかり確保する
3. トイレに寝づらい工夫をする
もしトイレシートの感触が好きで寝てしまう場合、以下の方法を試してみましょう。
- トイレの上に仕切りをつける(寝床と区別するため)
- 犬が寝づらいように、トイレトレーのフチを高くする
- トイレの横にベッドを置き、そちらを使うように促す
4. 寝床に誘導する
トイレで寝そうになったら、「こっちで寝ようね」と声をかけてベッドに誘導することを続けてみましょう。寝床で休めたら褒めてあげることで、犬が自然と寝床を選ぶようになっていきます。
まとめ
犬がトイレで寝るのには、安心感・静かな環境・トイレシートの感触の良さなど、さまざまな理由があります。しかし、衛生面やトイレの認識が変わるリスクを考えると、トイレで寝る習慣は改善した方が良いでしょう。
改善するためには、寝床の環境を整えることが重要です。快適なベッドを用意し、トイレとの位置関係を工夫することで、犬は自然と寝床を選ぶようになります。
愛犬が快適に過ごせる環境を整えてあげることで、より健康的で安心できる生活を送れるようになります。トイレで寝る癖がある犬も、焦らずに環境を見直しながら、少しずつ改善していきましょう。