【犬のうれしょん】なぜ起こる?原因と対策を徹底解説
犬が興奮したときや飼い主と再会したときに、思わずおしっこをしてしまう「うれしょん」。特に子犬や若い犬に多く見られる行動ですが、成犬になっても続く場合もあります。飼い主としては、「嬉しいのはいいけど、おしっこは困る…」と悩んでしまうこともあるでしょう。
では、なぜ犬はうれしょんをするのでしょうか?また、どうすれば改善できるのでしょうか?本記事では、犬のうれしょんの原因や、飼い主ができる対策について詳しく解説していきます。
うれしょんとは?
うれしょんとは、犬が興奮しすぎたときに無意識に排尿してしまう行動のことを指します。特に、以下のような状況で起こることが多いです。
- 飼い主が帰宅したとき
- 久しぶりに会う人に大喜びしたとき
- 大好きな人に話しかけられたとき
- 新しいおもちゃを与えたとき
- 遊びやご飯の前など、楽しいことが起こるとき
このような状況では、犬は喜びや興奮が抑えられずに排尿してしまうのです。
うれしょんをする犬の特徴
うれしょんをしやすい犬には、いくつかの特徴があります。
1. 子犬や若い犬に多い
子犬はまだ膀胱を完全にコントロールする力が弱いため、強い興奮を感じるとうれしょんをしやすくなります。特に生後4〜6ヶ月くらいの子犬に多く見られますが、成長とともに自然に改善されることがほとんどです。
2. 甘えん坊の犬や怖がりの犬
特に飼い主に対して強い愛着を持っている犬や、怖がりで繊細な性格の犬はうれしょんをしやすい傾向があります。飼い主が帰宅したときや、優しく話しかけられたときに、嬉しさが爆発しておしっこをしてしまうことがあります。
3. 小型犬に多い
うれしょんは、特にチワワやトイプードル、ミニチュアダックスフンドなどの小型犬に多く見られる傾向があります。小型犬は膀胱が小さく、興奮すると排尿を抑えきれなくなることがあるためです。
うれしょんの原因
犬がうれしょんをしてしまう原因は、大きく分けて生理的な要因と心理的な要因の2つがあります。
1. 生理的な要因(膀胱の未発達)
子犬の場合、膀胱のコントロール機能がまだ未発達のため、興奮したときに排尿を抑えることができません。通常、成長とともに膀胱の筋肉が発達し、うれしょんは自然に改善されることが多いです。
2. 心理的な要因(興奮や緊張)
犬は、嬉しすぎたり緊張しすぎたりすると、無意識のうちに排尿してしまうことがあります。特に以下のような状況では、興奮や緊張がピークに達しやすくなります。
- 大好きな人との再会(嬉しすぎる!)
- 新しい環境や人に会う(緊張しすぎる…)
- 遊びやご飯の時間(楽しい!興奮する!)
うれしょんの対策
うれしょんは一種の反射的な行動なので、「怒る」のは逆効果です。むしろ、犬が落ち着いて行動できるようにトレーニングすることが大切です。
1. 帰宅時の興奮を抑える
飼い主が帰宅したとき、犬が大喜びして飛びついてきたとしても、すぐに反応しないことがポイントです。
- 玄関に入ったら、まず無視する(興奮が落ち着くまで)
- 犬が落ち着いたらゆっくりと優しく声をかける
- 興奮が少ない状態で撫でるようにする
これを繰り返すことで、犬は「落ち着いていれば飼い主に構ってもらえる」と学び、興奮しすぎることが減っていきます。
2. 「お座り」や「待て」を教える
犬が興奮しすぎる前に、「お座り」や「待て」をさせて、冷静になれるようにトレーニングするのも効果的です。
- まずは普段から「お座り」「待て」をしっかり練習する
- 飼い主が帰宅したときやおやつをあげる前に「お座り」をさせる
- 「お座り」を成功させたら、落ち着いた状態で褒める
この習慣をつけることで、犬は興奮する前に冷静になることを覚えていきます。
3. スキンシップの仕方を変える
犬がうれしょんをしやすい場合、急に触ったり、大きな声で話しかけたりするのを控えるのもポイントです。
- ゆっくり落ち着いた声で話しかける
- しゃがんで犬と目線を合わせ、ゆっくり手を伸ばす
- 体を触るときは、頭ではなく胸や背中を優しく撫でる
こうすることで、犬が極端に興奮することを防ぐことができます。
4. トイレを済ませておく
うれしょんをしやすい犬は、あらかじめトイレを済ませておくのも効果的です。
- 飼い主が帰宅する前にトイレに行かせる
- お客様が来る前にトイレを済ませる
- 遊びを始める前にトイレに行く習慣をつける
これによって、膀胱に尿が溜まっている状態を避けることができ、うれしょんの量を減らせることがあります。
まとめ
犬のうれしょんは、膀胱のコントロールが未発達なことや、興奮・緊張が原因で起こることが多いです。特に子犬や甘えん坊の犬に多く見られますが、適切なトレーニングを行うことで改善することができます。
- 帰宅時の興奮を抑える(すぐに構わず、落ち着いたら対応する)
- お座りや待てのトレーニングをする(冷静になる習慣をつける)
- スキンシップの仕方を工夫する(急な動きを避ける)
- 事前にトイレを済ませておく(膀胱に尿が溜まらないようにする)
愛犬がうれしょんをしてしまっても、怒らずに焦らず、少しずつトレーニングを続けることが大切です。